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谷垣氏、増税法案の採決先送りを強くけん制

2012年5月19日 21:41
谷垣氏、増税法案の採決先送りを強くけん制

 自民党・谷垣総裁は19日、奈良市で講演し、仮に野田首相が民主党・小沢元代表と会談した上で消費税増税法案の衆議院での採決を先送りすれば「立ち腐れになる」と述べ、採決の先送りを強くけん制した。

 「野田首相が国会で選ばれる道の一つは、小沢元代表や(民主党・)輿石幹事長と話をして、『民主党を割るわけにはいかない。(法案採決を)先送りしよう』との判断はあり得る。しかし、これは『決まらない政治』をさらに推し進めるだけで、野田首相が立ち腐れになる道だ」-谷垣総裁はこのように述べ、野田首相が、消費税増税法案に反対の姿勢を示している小沢元代表らとの党内融和を優先して、法案採決を先送りすることを強くけん制した。

 一方、東京・文京区の東京大学で講演した岡田副総理は、最終的には小沢元代表も法案に賛成するとの見方を示すとともに、「社会保障と税の一体改革」について、「どうしてもこの国会でやらせていただきたい」と強調した。

 参加者から「(野田首相は)なぜ小沢元代表を切らないのか?」と質問されると、岡田副総理は「党の中にいろんな慎重論はあるが、何が何でも反対というのではない。最終的には、党として決めたことですから、(小沢元代表も)採決には賛成していただける」と答えた。