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京大・山中教授、野田首相を表敬訪問

2012年10月12日 23:46
京大・山中教授、野田首相を表敬訪問

 ノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった京都大学・山中伸弥教授が12日、野田首相を表敬訪問した。

 山中教授「私個人の受賞ではなくて、日本全体で受賞させていただいた賞です」

 野田首相「日本中が大喜びです。我が家でも最もホットな話題です。(かつて寄付に対する)感謝の集いをされましたよね?」

 山中教授「はい、やりました」

 野田首相「長男が医学部の学生なので(妻と長男が)2人で参加して」

 山中教授「えー、そうですか!」

 野田首相「先生のお話を聞いて、また若い研究者の皆さんと交流させていただいたという。一番驚いたのは先生ほど有名な人が関わっていることでも、資金調達に大変ご苦労されている。非常に痛切に感じました」「責任は重いと思いますけども、本当に実用化がきちっとできる方向に向けて、我々も後押ししていきたいと思います」

 田中文科相「総理、(山中教授は)洗濯機の修理はまだ終わってないそうですよ」

 会談で野田首相は、iPS細胞(=人工多能性幹細胞)の臨床応用などの研究開発を、政府として支援していく考えを伝えた。

 山中教授「(野田首相は)『これからが勝負ですね』と。『これから臨床応用に向けて、国としても精いっぱい支援します』というような、ありがたいお言葉をいただきました」

 また、山中教授は表敬後、「研究所で頑張っている人を正社員としてきちっと雇用してあげたい」と述べ、政府からの予算で、研究所の非正規雇用の職員を正規雇用できるような仕組み作りを訴えた。