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石原都知事の辞任表明、都庁に大きな衝撃

2012年10月25日 20:47
石原都知事の辞任表明、都庁に大きな衝撃

 東京・石原慎太郎都知事は25日午後、東京都庁で緊急の記者会見を行い、都知事を辞職し、近く新党を立ち上げて国政復帰を目指す考えを表明した。突然の辞任表明は、都庁に大きな衝撃を与えている。都庁の幹部からは「まさかやめるとは思わなかった」「びっくりしました。突然の会見だったので驚きました。今、何も考えられない」といった声が聞かれた。

 石原知事の新党への動きについては、沖縄・尖閣諸島の国有化前は、「余裕がない」と否定の反応だったが、尖閣諸島国有化後は否定の反応は消えていた。新党へのタイミングを計っているのではないかとの見方も出ていた。

 石原知事は記者会見後の25日午後4時過ぎ、都議会議長に辞表を提出した。知事からの辞表提出を受けた都議会議長は、5日以内に選挙管理委員会に知事の辞職を通知し、選挙管理委員会は50日以内に知事選挙を行うことになる。このため、石原知事の辞任に伴う東京都知事選挙は年内に行われる見通し。

 石原知事の会見で後継に名前が挙がった東京・猪瀬直樹都副知事は同日午後、記者団の取材に対し、「(自分の名前が後継に挙がったことについて)石原さんの記者会見なので、一視聴者として聞いていました」と答えた。

 知事が不在の間の代行は猪瀬副知事となる。