任期満了に伴う富山県知事選挙は２８日、投開票が行われ、無所属の現職・石井隆一氏（６６）が、共産党推薦で無所属の新人・米谷寛治氏を大差で破り、３選を果たした。

　石井氏は２８日午後８時半過ぎ、富山市堀川町にある選挙事務所で、支持者を前に「富山県をもっともっと元気にする、そして県民の皆さんお一人お一人がもっと幸せな人生を送れるようにする。そのための基盤づくり、条件づくりに全身全霊をあげてしっかりと取り組んでまいります」と勝利の弁を述べた。

　石井氏は選挙期間中、２年半後に開業を迎える北陸新幹線を生かした観光の振興策や地域経済の活性化策、３セク化される並行在来線の問題への取り組みを強調する一方、原子力災害対策などの施策を訴えた。

　富山県知事選挙の投票率は３８．６６％と、前回の０８年を２．７８ポイント下回り、過去２番目に低い水準となった。