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貿易・資源開発関係強化~日・モンゴル首脳

2013年3月31日 1:00
貿易・資源開発関係強化~日・モンゴル首脳

 モンゴルを訪問している安倍首相は30日、アルタンホヤグ首相と会談し、貿易や鉱物資源開発での関係を強化していくことで一致した。

 首脳会談で安倍首相は、世界最大規模の炭田開発への日本企業の参画を要請し、アルタンホヤグ首相からは「長期に安定的に、日本に石炭を供給できるようにしていきたい」との意向が示された。

 共同記者会見で安倍首相は「モンゴルは資源大国です。日本は資源はないが、高い技術力を持っていますから、日本がモンゴルとこの分野で協力していくことは、まさにウィン・ウィンの関係を作っていくことです」と述べた。

 また、EPA(=経済連携協定)の早期締結に向けて交渉を加速することや、モンゴルの大気汚染対策のため、汚染物質の測定など日本が技術協力することなどを確認した。

 一方、会談では北朝鮮問題も話し合われ、安倍首相は自分の政権のうちに拉致問題を解決したいという強い決意を示したのに対し、北朝鮮と国交があるモンゴル側からは、解決に向けて最大限の支援をしたいとの表明があった。また、日本とモンゴルにアメリカを加えた3か国で政策対話を始めることも決定した。

 今回の訪問は、中国の隣国であるモンゴルと連携を強化することで中国をけん制する狙いもあるとみられる。