日米外相会談 北朝鮮に非核化要求で一致
来日したアメリカのケリー国務長官は14日、岸田外相と会談した。北朝鮮の核保有を容認せず、中国など関係各国とともに働きかけを強めていく方針を確認した。
ケリー長官は、就任後初めて韓国と中国を訪問したのに続いて来日した。
岸田外相「我々は、北朝鮮は挑発的言動を速やかにやめ、非核化にむけた具体的な行動を示すことで一致した。北朝鮮の核保有は断固として容認いたしません」
ケリー長官「日米の関係をより強固なものにしていけると確信している。中国と韓国も、北朝鮮の非核化という目標をもっている」
両外相は、北朝鮮の核開発を阻止するため、近く日米の実務者レベルによる協議を行うことを決めた。
また、岸田外相は尖閣問題を巡る取り組みに理解を求めた。
岸田外相「主権の問題では譲れないが、中国に対して戦略的互恵関係を確認し、対話を行うよう働きかけており、そのためのドアは常に開かれている」
ケリー長官「アメリカは、尖閣諸島の主権問題について日本と中国のどちらの立場も取らないが、尖閣諸島が日本の施政下にあることを認識している」
沖縄のアメリカ軍基地問題については、沖縄の負担軽減のため、海兵隊のグアム移転を進める方針を確認した。