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菅元首相への処分、結論出ず 週内再協議へ

2013年7月24日 17:49
菅元首相への処分、結論出ず 週内再協議へ

 参議院選挙で惨敗した民主党の混乱が続いている。24日、党の常任幹事会で、選挙の際、公認を取り消した候補を応援した菅元首相に対する処分などについて協議した。

 常任幹事会は約2時間半にわたって行われたが、処分問題の結論は出なかった。会議で菅元首相は、「迷惑をかけました。すみませんでした」と謝罪したという。先の参議院選挙で菅元首相は、東京選挙区で党が公認を取り消した候補を応援し、結果的にこの候補も民主党の公認候補も落選した。

 民主党・海江田代表「菅元代表と鳩山元代表の言動につきまして、参院選挙に与えた影響があるということを踏まえて対処をすべきだという、多くの意見をいただきました」

 常任幹事会では、菅元首相に対し「何らかのけじめをつけるべき」という意見が大勢を占めた一方、「応援した議員は他にもいるのに、菅元首相だけ処分するのはおかしい」と擁護する意見も出たという。これに対し、菅元首相は「処分について決まったことには従う」と話したものの、離党する考えはないことを表明したという。民主党は週内にもう一度幹事会を開き、処分問題について結論を出す方針。

 また、同じく首相経験者で、沖縄・尖閣諸島について政府や党の見解と異なる発言をした鳩山元首相に対しても議論になった。鳩山元首相に対しては既に党籍がないことから、常任幹事会としてあらためて抗議を申し入れることを決めた。

 民主党内の混乱は、まだ収まる様子はない。