復興庁は３１日、昨年度の復旧・復興関係予算の執行状況を発表した。除染事業などへの予算執行率は３２．１％にとどまっている。

　復旧・復興関係予算は、被災者支援やインフラの復旧などに使われる予算で、昨年度の予算額は９兆７４０２億円。このうち実際に使われたのは６兆３１３１億円で、予算執行率は６４．８％だった。事業別では除染などの予算執行率が３２．１％にとどまっている。

　復興庁は、除染で出る放射性廃棄物の仮置き場設置などについて、住民との合意が得られず、除染事業を発注できないケースが多かったと説明している。