原子力発電所の輸出に向けた原子力協定をめぐり、日本維新の会の石原共同代表が１２日、松野国会議員団幹事長と会談した。石原氏は松野氏に対し「党に亀裂を生じさせる事は出来ない」と述べ、党の方針に反する行動は取らないとの考えを伝えた。

　先週、石原氏は国会で原子力協定の採決が行われる際には、党の方針に従わず賛成する、と発言し党内から問題視する声が上がっていた。

　１２日の会談で松野氏が党の方針に従うよう求めたのに対し、石原氏は「これから憲法改正とか集団的自衛権といったもっと大きな問題がある。その前に亀裂を生じさせることはできない」と答え、党の方針に反する行動は取らないとの考えを伝えた。

　一方で石原氏は採決の際、党の方針通りに反対票を投じるかどうかについては明言を避けた。