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安倍首相が帰国 あす“解散表明”へ

2014年11月17日 17:31
安倍首相が帰国 あす“解散表明”へ

 一連の外交日程を終えた安倍首相が17日夕方帰国した。安倍首相は18日に来年10月に予定されている消費税率の引き上げを先送りし、衆議院の解散を表明する意向。今後のスケジュールはどうなるのだろうか。

 帰国した安倍首相はこのあと公明党のパーティーが開かれる都内のホテルで山口代表と会談し、衆議院解散に向けて協議することにしている。山口氏との会談後、安倍首相は首相官邸に戻り、菅官房長官らとも協議する予定。

 18日は午前中には消費税率引き上げの是非について有識者から意見を聞く会合があるほか、夕方には経済財政諮問会議が予定されている。

 安倍首相はこの経済財政諮問会議で円安対策を柱とする新たな経済対策のとりまとめを指示することにしている。その上で18日夜には記者会見を開き、消費税率引き上げの先送りと衆議院を解散することを正式に表明し、その理由などについて自ら国民に説明したい考え。

 野党側は消費税率引き上げの先送りについては反対していない。ただ、17日に発表されたGDP(=国内総生産)の成長率が悪かったことなどからアベノミクスは失敗だと選挙戦を通じて訴える構え。

 民主党・枝野幹事長「アベノミクスのカンフル剤と痛み止めに頼った施策では限界があるということをより自信をもって訴えることができると思っています」

 一方、与党側は反論している。

 公明党・山口代表「アベノミクスの失敗という批判はあたらないと思います。(8%への)消費税率引き上げの影響がまだ残っていると、また円安等の影響によって物価上昇に賃上げが追いついていない現状、ここはよく見極める必要があると思います」

 アベノミクスの是非は選挙の争点になる見通しだが、与野党からは「選挙なんてやっている場合じゃない」などと改めて批判する声があがっている。