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邦人殺害事件 国会で政府の対応是非を議論

2015年2月4日 14:01
邦人殺害事件 国会で政府の対応是非を議論

 国会では4日もイスラム過激派組織「イスラム国」による日本人殺害事件が取り上げられ、政府の対応の是非について議論が行われている。

 安倍首相は「『イスラム国』が映像を公開する前には日本人2人を拘束している相手を特定できていなかった」と述べた。

 民主党・辻元清美議員「1月20日にビデオでああいう形で公開される前、ここが勝負だったと思う」

 安倍首相「20日以前の段階においては(2人を拘束しているのは)ISILという特定を残念ながらできなかった」

 その上で、安倍首相は「『イスラム国』の犯行と特定された段階から2人の解放に全力を尽くしてきた」と釈明した。

 これに対し、辻元氏は「相手を特定できていなかったことは非常に大きな反省点だ」と厳しく批判した。

 また、安倍首相が中東訪問中に「イスラム国」の周辺国などに支援を表明した表現について、民主党の細野政調会長は「2人が拘束中なので配慮した言葉を選ぶべきだった」などと追及した。安倍首相は「選んだ言葉が不適切であったとは考えていない」と反論した上で、「私は日本の行政の最高責任者として、結果に対しても当然責任がある」と述べた。