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中国が心配するものには…首相談話で谷垣氏

2015年3月24日 2:32
中国が心配するものには…首相談話で谷垣氏

 中国を訪れている自民党の谷垣幹事長ら与党幹部は、中国共産党の幹部と会談した。谷垣幹事長は、戦後70年の安倍首相談話について、「中国が心配するものにはならない」などと説明した。

 自民党の谷垣幹事長、公明党の井上幹事長らは、中国共産党・序列4位の兪正声政治局常務委員と会談した。

 自民党・谷垣幹事長「若い世代の方々よりも、日本と中国が過去不幸な時代があったけれども、我々の先人たちが努力をして、何とかいい日中関係を作ろうと」

 会談で兪常務委員は歴史認識に触れ、「戦後70年は一つのチャンスであり、日本側には正しい歴史認識を持ってもらいたい」「村山談話、河野談話を継承してほしい」などと求めた。

 これに対して谷垣幹事長は、「戦後70周年を迎えて日本がどうやってアジアや世界の平和と安定に貢献していくか、メッセージを出したい」と首相談話の趣旨を説明した。その上で、「談話の内容は中国側が心配しているようなものにはならないのではないか」と理解を求めた。

 関係改善の道を模索する日本と中国だが、戦後70年談話の内容をめぐって、しばらく応酬が続くことになりそうだ。