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谷垣氏らと会談の唐氏“70年談話”に懸念

2015年3月25日 7:01
谷垣氏らと会談の唐氏“70年談話”に懸念

 中国を訪問している自民党の谷垣幹事長らが24日夜、唐家セン(王へんに「旋」)元国務委員と会談した。中国側は安倍首相が夏に発表する談話に懸念を示した。政治部・矢岡亮一郎記者が北京からリポートする。

 唐氏は対日政策に強い影響力を持つとされる人物。安倍首相がこの夏に発表する戦後70年談話について、唐氏は「心配している」「近隣のアジア諸国が受け入れられるものでなければならない」などと懸念を示した。

 一方、中国共産党の王家瑞氏と会談した際、中国側は当初、日中与党交流協議会を「秋以降に再開したい」と提案してきた。結局、年内に再開することで合意したが、談話の内容を見極めたい、との中国側の思惑も見てとれた。

 一連の会談で谷垣氏は「談話の内容は心配しているようなものにはならないのではないか」と理解を求めたが、中国側は関係改善の前提として、談話の内容を重要視している姿勢を鮮明にした形。

 谷垣氏らは25日に帰国した後、安倍首相に報告をする予定。今回の訪問がどう生かされるのか、その成果は今後問われることになる。