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NHK 番組内容に一部“誤り”認める

2015年4月10日 1:22

 NHKの番組「クローズアップ現代」で“やらせ”があったと指摘されている問題で、NHKは9日、調査の中間報告を行い、番組内容に一部、誤りがあったと認めた。

 中間報告では、記者が番組に登場した人物に演技を依頼したかなど、いわゆる「やらせ」があったかについて、NHKの記者と番組に登場する人物との話が大きく食い違っているとしている。

 また、NHKの記者は番組に多重債務者として登場する人物と以前からの知り合いで、この人物を通じてブローカーとして登場する男性に撮影を依頼したということだが、実際の番組では記者がブローカーを突き止め、そこに多重債務者が姿を見せたという流れになっていた。この点について中間報告では、「構成が適切さを欠いていなかったか、演出が過剰でなかったか、検証をさらに進める必要がある」としている。

 活動拠点として紹介された事務所は、多重債務者として登場した人物の「知人が借りていた部屋」だった。中間報告では「(番組で)活動拠点とコメントしたことは誤りで、裏付け(取材)が不十分だった」としている。

 NHKは、今後も調査を行い、改善策も盛り込んだ調査報告書を出来るだけ早い時期に公表したいとしている。

 9日夜に放送されたNHKの「クローズアップ現代」では、こうした中間報告の内容を伝えると共に、「ブローカーの活動拠点」とされた部屋の借り主と視聴者に対しておわびした。