立憲 紙の保険証“廃止延期”法案を提出 政府は来月廃止の方針
健康保険証について政府はマイナンバーカードを健康保険証として使う「マイナ保険証」に一本化する方針で、12月2日に現行の紙の保険証を原則廃止することを閣議決定しています。
これ以降、紙の保険証の新たな発行は停止されますが、企業に勤める人などが持っている被用者保険の場合はおよそ1年間、国民健康保険などの場合は有効期限までの間、最長1年間は今までと変わらず使用することができます。その後、紙の保険証は使用できなくなる予定です。
これに対して立憲民主党は「マイナ保険証をめぐる混乱が続く中で紙の保険証の廃止は早すぎる」として、「保険証廃止延期法案」を衆議院に提出しました。紙の保険証の廃止を延期し、しばらくの間は現在の併用状態を継続すべきだとしています。
その上で、先に行われた自民党総裁選挙の期間中に石破首相と林官房長官が「マイナ保険証」と紙の保険証を併用することも検討すると述べていたことを指摘し、「首相と官房長官になったらころっと変わってしまった」と両者の対応を批判しました。
法案提出者のひとりである立憲の柚木衆院議員は与党が過半数を割っている現状を踏まえ、「与党は野党の意見も受け止めてやると仰っている。本当に民意に寄り添うか問われている試金石だ」と指摘しました。