“ど素人の極み”非難も…国会で新曲やディナーショー告知 中条議員に“厳重注意”
国会で、新曲やディナーショーの告知を行った中条きよし議員が、16日、謝罪しました。日本維新の会は、中条議員に「口頭で厳重注意を行った」と明らかにしています。
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日本維新の会の中条きよし議員が、カメラの前で謝罪しました。
日本維新の会 中条きよし議員(76)
「この場を借りて謝罪いたします」
「こういうことを言っちゃいけない、ああいうことを言っちゃいけないというのを、正直言って把握をしていないので」
“国会議員としての常識”を把握していなかったといいます。
発端は、15日の文教科学委員会。中条議員は、コロナ禍で打撃を受けた芸能界への支援について質問していましたが、突然、新曲のPRを始めたのです。
日本維新の会 中条きよし議員
「最後になりますけれども、私の新曲がですね、9月7日に出ております。ぜひ、お聞きになりたい方はお買い上げください」
さらに、ディナーショーまで告知しました。
日本維新の会 中条きよし議員
「『中条きよしラストディナーショー』というのをやります」
国会を宣伝に利用したかのようなこの発言は、すぐに問題視され、党幹部からは、「ど素人の極みだ」などと、非難されました。
日本維新の会 音喜多政調会長
「委員会の質問の品位と申しますか、国会議員として、すべきことすべきでないことというのがあると思います」
なぜ、宣伝をしたのでしょうか。
日本維新の会 中条きよし議員
「『文化・芸術・芸能ということに対して質問を』ということでしたので、いいのかなと自分の中で思っておりました」
このように述べた上で、「不適切だった」と釈明しました。
今年7月に初当選したばかりの中条議員。先週の答弁では――
日本維新の会 中条きよし議員
「なにぶん初めてでありますので、不手際があるかもしれません。もし、ございました時には大変気が弱いので、ぜひ先生方の優しい緩やかな対応をお願いします」
早速、起きてしまった「不手際」に対し、党が下した処分は――
日本維新の会 藤田幹事長
「口頭厳重注意をさせていただきました」
「個人のなりわいを宣伝するような趣旨に聞こえてしまうのは適切ではない」として、中条議員に口頭で厳重注意を行ったことを明らかにしました。