防衛相、中国・ガス田施設“軍事利用”懸念
中谷防衛相は安全保障関連法案を審議する衆議院の特別委員会で、中国が東シナ海のガス田開発のために新たに造っている施設について、安全保障目的で利用される可能性があると指摘した。
「中国がこれまで設置してきた油田ガスのプラットホーム(施設)ですね、これを安全保障の観点から利用する可能性、これは考えられます」-中谷防衛相はその上で、ガス田開発のための施設について「レーダーを配備する可能性がある。東シナ海における中国軍の警戒監視能力が向上し、自衛隊の活動が従来より把握される可能性がある」と述べ、中国が軍事的な活動拠点としても利用することに強い警戒感を示した。
また、安倍首相も「新たなプラットホーム建設など一方的な開発を進めていることについて、中国側にくり返し強く抗議している」と述べた。