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安倍首相「結果出し責任果たす」総裁選再選

2015年9月8日 12:28
安倍首相「結果出し責任果たす」総裁選再選

 自民党総裁選挙が8日告示され、安倍首相が無投票で再選された。野田前総務会長は立候補に必要な推薦人20人を確保することができず、出馬を断念した。

 安倍首相は首相官邸で取材に応じ、今後も経済の好循環の実現などに取り組み、結果を出していくと強調した。安倍首相は「継続は力であり、次の任期も務めよという議員の方が大勢であったと。様々な課題に取り組み、結果を出していくことによって責任を果たしていきたいと思っている」と述べた。

 立候補の届け出に先立って、8日朝、都内のホテルで行われた安倍陣営の出陣式には、党所属の国会議員402人のうち、代理を含め約300人が出席するなど、党内の幅広い支持を印象づけた形。

 一方の野田氏は8日朝、会見を開き、出馬断念を表明した。野田氏は「私、野田聖子の力及ばず、本日ただいま総裁選への挑戦を断念致しました」「私の取り組みの中で十分にご理解いただける説得力がなかったんだと思います」と述べた。野田氏はまた、推薦人について「奇跡的な数字をいただいた。心の中に一生とめおきたい」と述べた。

 野田氏の出馬をめぐっては、議員OBの古賀元幹事長が、岸田派の若手議員を説得し、一時、野田氏の推薦人を積み増していた。しかし、現在の派閥会長である岸田外相や、安倍陣営の幹部が推薦人に回る動きを見せている議員の支持団体などにも働きかけるなど、徹底した切り崩し工作を行った。

 こうした動きの理由について、自民党幹部の一人は「20人に届かなくても、いいところまで集まったとなれば、今後も党内の不満の受け皿になってしまう」と解説する。

 安倍首相は今後、まずは安全保障関連法案の成立に全力を挙げることになる。政府・与党は来週前半の採決を目指していて、与野党の攻防は山場を迎える。