安倍首相が４日、京都市で開かれた国際会議でスピーチを行い、２０２０年の東京オリンピック・パラリンピックまでに自動運転車を実用化したいとの考えを示した。

　安倍首相「２０２０年の東京にはきっと自動運転車が走り回っています。皆様が動き回るのに、お使いいただく事が出来るでしょう」

　自動運転車は、ハンドルやアクセルを操作しなくても走れる車。安倍首相は「日本には、車が持つ安全と便益の双方に、取り組んでいく使命がある」と強調。２０２０年の東京オリンピック・パラリンピックまでに自動運転車を実用化したいとの考えを示した。

　この後、安倍首相は来日中のフランスのバルス首相とともに銀閣寺の境内を散策した。バルス首相は将来の大統領候補の１人とされており、安倍首相としては個人的な信頼関係を深める狙いがある。

　安倍首相とバルス首相は３日夜、夕食を共にした際、ヨーロッパに流入する難民問題について中東の安定化に向けた取り組みが重要であるとの認識で一致した。また安倍首相が国連の安保理改革の必要性を説明したのに対し、バルス首相は日本の常任理事国入りに支持を表明した。