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自民・二階氏 中国外交トップと会談

2015年10月31日 2:24
自民・二階氏 中国外交トップと会談

 中国・北京を訪問している自民党の二階総務会長は30日、中国の外交責任者である楊潔チ国務委員と会談し、日中関係の改善をさらに加速させることが重要との認識で一致した。

 会談は、中国指導者の執務室や住居がある「中南海」で行われた。これは中国に太いパイプを持つ二階氏への特別な計らいと言える。

 楊国務委員「皆様が中日関係の改善のプロセスを推進するために貢献したことを高く評価したい」

 楊氏はまた、来月1日に韓国ソウルで行われる見通しの日中首脳会談に期待感を示した。

 一方、二階氏が特にアピールしたのは「植樹外交」。中国の植林活動を支援する日中緑化交流基金をさらに発展させることを提案し、楊氏も「提案を重視して検討したい」と応じた。

 背景には、二階氏が今年5月に3000人を率いて訪中した際、日中関係の改善になぞらえて習近平国家主席が演説で触れた、先人が木を植えれば、後人はその陰で涼む、という言葉がある。二階氏は30日、2002年に、二階氏ら1万3000人の訪中団が、1万3000本の木を植えた場所を視察した。

 二階氏「木を植える、あるいは種をまく。そういう努力を日中双方でやっていかなければいけない。それを我々は次の世代の子どもたちにつないでいくのが大事ではないか」

 南シナ海の問題など難しい課題が残っているが、二階氏としては文化や青少年交流を通じ日中関係の改善を確かなものとしていきたい考え。