「おおさか維新の会」結党大会に230人
維新の党の分裂を巡る騒動が続く中、大阪市の橋下徹市長らが31日、新たな国政政党「おおさか維新の会」の結党大会を開いた。
31日、大阪市内で開かれた「おおさか維新の会」の結党大会には、維新の党を除名された大阪系や沖縄などの国会議員18人を含む230人が参加した。党の名前に“おおさか”と地名がつくのは異例で、規約では、国会議員と地方議員を同列に扱うとし、地方分権型の政党として東京一極集中の打破を目指すとしている。党の代表には暫定的に橋下市長が、幹事長には大阪府の松井知事が就任することが決まった。
橋下代表「地方からしっかりと改革を進めて、日本の行政機構、統治機構を変えていく。数の少ない政党であるかもわかりませんが、ここからしっかり選挙を通じて仲間を増やしていくということを本気でやっていく。5年以内には、おおさか維新の会、必ず国会においても過半数はとれる」
橋下市長らは大阪都構想への再挑戦を掲げていて、新党を結成することで来月の大阪府知事・市長のダブル選挙に向け弾みをつけ、来年の夏の参院選で、全国規模で候補者を擁立したい考え。
一方、「維新の党」を巡っては、大阪系が先週、臨時党大会とする会合を開き、「解党」を決めたが、東京の執行部は解党を認めず、さらに、党員名簿や党の通帳と印鑑の引き渡しを求めて大阪系議員らを提訴している。分裂を巡る争いが泥沼化する中、不安を抱えたままの船出となりそうだ。