自民党の男性国会議員が妻の出産に合わせて「育児休暇」を取る意向を示し、自民党内などで様々な意見が出ている。

　「育児休暇」を希望しているのは、自民党の宮崎謙介衆議院議員。宮崎氏は２３日、同じ自民党の金子恵美議員と東京都内の神社で挙式した。来年２月には子どもが生まれる予定だが、宮崎氏は自民党に対し「育児休暇」を取りたいとの考えを伝えたという。

　宮崎議員「子どもが生まれる後の生活は未知の世界でありますけども、２人で力を合わせてやっていくことが大事なんじゃないかと」

　しかし、国会議員に「育児休暇」の規定はなく、その都度、国会に欠席届を出すことになる。このため宮崎氏は、国会議員にも育児休暇の制度を設けるよう働きかけていく考え。

　これについて披露宴に出席した菅官房長官は「育休を取るための議員立法を超党派で作ったらいい」などとエールを送った。その一方で、２２日、自民党の谷垣幹事長は「他の業務とやや違った（議員の）仕事の性格がある」と慎重な考えを示しているが、国会でも今後、議論となりそうだ。