“慰安婦問題”で外相訪韓 28日に会談へ
いわゆる従軍慰安婦問題の最終的な妥結に向け、岸田外相が来週28日に韓国を訪問する。25日午後、韓国外務省が正式に発表した。
岸田外相「日韓関係、そして慰安婦問題につきまして知恵を絞り、全力で取り組み、そして汗をかく用意があります」
岸田外相は来週28日に韓国を訪問し、尹炳世外相と会談する。日本政府関係者によると、韓国との間では慰安婦問題を「蒸し返さないこと」を担保するため「最終的、不可逆的な合意」と明記した文書を発表する方向で調整されている。
元慰安婦に対して医療福祉の支援金を増額し一括して給付することや、安倍首相がおわびの手紙を送ることなどを提案する一方、ソウルの日本大使館前の慰安婦像の撤去も譲れない条件としている。
今年が国交正常化50年にあたることから、安倍首相周辺は「年内の妥結に期待をしたい」と話している。
ただ、政府高官が「韓国は最後はいつも世論でひっくり返るから心配だ」と指摘するように、こうした提案で韓国側と折り合い、まさしく「最終的に妥結」できるかが焦点。