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岸田外相訪韓へ 最終的な妥結に強い意欲

2015年12月25日 11:51
岸田外相訪韓へ 最終的な妥結に強い意欲

 岸田外相が自ら韓国を訪問し、いわゆる従軍慰安婦問題の最終的な妥結を図ることに強い意欲を示した。国会記者会館から竹内真記者が報告する。

 日本側が最も重視するのは慰安婦問題を韓国側が蒸し返さないこと。岸田外相は、「知恵を絞り、汗をかく用意がある」と語った。

 岸田外相「日韓関係、そして慰安婦問題につきまして、知恵を絞り、全力で取り組み、そして汗をかく用意があります」

 日程について岸田外相は、「現在、調整中だ」と繰り返したが、来週28日にも韓国を訪問する方向。

 政府関係者によると慰安婦問題を「蒸し返さないこと」を担保するため、「最終的、不可逆的な合意」と明記した文書を発表する方向で調整されている。

 元慰安婦に対して医療福祉の支援金を増額し一括して給付することや、安倍首相がおわびの手紙を送ることなどを提案する一方、ソウルの日本大使館前の慰安婦像の撤去も譲れない条件としている。

 今年が国交正常化50年にあたることから、安倍首相周辺は25日朝、「年内の妥結に期待をしたい」と話した。ただ、政府高官が「韓国は最後はいつも世論でひっくり返るから心配だ」と指摘するように、こうした提案で韓国側と折り合い、まさしく「最終的に妥結」できるかが焦点。