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“慰安婦問題”外相の訪韓は…調整大詰め

2015年12月24日 23:41
“慰安婦問題”外相の訪韓は…調整大詰め

 日韓関係に影を落とし続けてきたいわゆる従軍慰安婦問題。安倍首相はこの問題の最終的な妥結を図るため、岸田外相に年内に韓国を訪問する方向で調整するよう指示した。合意文書や慰安婦像の撤去をめぐり調整は大詰めを迎えている。最終的な妥結とはどういう内容になるのか、国会記者会館から竹内真記者が伝える。

 首相周辺はまず、「慰安婦問題を蒸し返さないことを政府間で正式に合意した文書を発表すること」だと解説している。政府高官もこの蒸し返さないという点は「譲れない」と話している。というのも、これまで日本側が謝罪や配慮を示しても、韓国側が繰り返し問題にしてきた経緯があるからだ。

 妥結に向けた日本政府の具体的な提案について、日本側は、元慰安婦に対し、すでに行っている医療福祉の支援金を増額し、一括して給付することや、安倍首相がおわびの手紙を送ることなどを提案している。

 また、ソウルの日本大使館前の慰安婦像の撤去も譲れない条件としている。

 実際に妥結するかどうかだが、政府内には「8分、9分はいける」という見通しがある一方、「今回で一気に妥結にはならない」という慎重な見方もある。

 日韓関係改善の大きな節目となりうる岸田外相の韓国訪問は、来週28日で調整されている。