外相の訪韓は…慰安婦像など巡り調整大詰め
いわゆる従軍慰安婦問題の最終的な妥結を図るため、安倍首相は岸田外相に対し、年内に韓国を訪問する方向で調整するよう指示した。合意文書や慰安婦像の撤去をめぐり調整は大詰めを迎えている。
慰安婦問題をめぐっては、日韓両国の外務省が協議を続けてきたが、最終的な妥結の可能性が出てきたことから、安倍首相が岸田外相に対し、年内に韓国を訪問する方向で調整するよう指示した。
最終的な妥結について政府関係者は、「慰安婦問題を蒸し返さないことで合意することだ」と話している。具体的には、「最終的、不可逆的な合意」と明記した文書を発表する方向で調整されている。
一方、日本政府は、元慰安婦に対してすでに行っている医療福祉の支援金を増額し、一括して給付することや、安倍首相がおわびの手紙を送ることなどを提案している。
また、ソウルの日本大使館前の慰安婦像の撤去も譲れない条件としている。
妥結については政府内には、「8分、9分はいける」という見通しがある一方、「今回で一気に妥結にはならない」という慎重な見方もある。
岸田外相の訪韓は、週明け28日で調整されている。