尖閣周辺「中国軍艦の侵入」に海自が対処も
中谷防衛相は12日、沖縄県の尖閣諸島の周辺などで中国の軍艦が日本の領海に侵入した場合には、海上自衛隊の艦船が対処にあたる可能性があるとの認識を示した。
中谷防衛相「警察機関、海上保安庁等の対応が困難な場合が発生した場合におきましては、海上警備行動を下令して自衛隊が対応するということは一般論としての原則」
尖閣諸島周辺では、中国の公船による領海侵入が繰り返されており、周辺の公海上での中国の軍艦による特異な航行も確認されている。
このため政府は、去年5月の閣議決定で国際法上の「無害通航」に該当しない外国の軍艦などが領海侵入した場合には、海上自衛隊が退去要求などの対応にあたれることを決めた。その上で、中谷防衛相は引き続き情報収集と警戒監視に万全を期す考えを改めて示した。
また、菅官房長官は去年11月に中国軍の軍艦が尖閣諸島周辺で反復航行をした際、中国側に対し事態を注視していることを示す「関心表明」を行ったことを明らかにした。