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北がミサイル発射 日本国内への落下物なし

2016年2月7日 10:20
北がミサイル発射 日本国内への落下物なし

 北朝鮮は日本時間7日午前9時半過ぎ、予告していた長距離弾道ミサイルを南の方角に発射した。ミサイルは約10分後に沖縄県の上空を通過したが、日本国内への落下物はなかったという。

 日本政府が発表した情報によると、ミサイルは7日午前9時31分頃、北朝鮮の西岸から南側=日本の沖縄県の方向に1発、発射された。政府はその3分後、緊急情報システムを通じて自治体に対し、発射情報を出した。

 ミサイルはその後、午前9時41分頃に沖縄県の上空を通過した。政府によればミサイルは5つに分離し、1つめ目は午前9時37分頃、朝鮮半島の西約150キロの黄海に、2つめと3つめは9時39分頃、朝鮮半島南西約250キロの東シナ海に、4つめは日本の南約2000キロの太平洋に落ちた。もう1つは「南方向に飛び続けた」としている。

 沖縄県の石垣島などに配備していた地上迎撃型ミサイルPAC3での破壊措置は実施されず、沖縄県を含めた日本国内への落下物は今のところ確認されていない。

 安倍首相はミサイル発射から約10分後に首相官邸で取材に応じ、「北朝鮮に対し、繰り返し自制を求めてきたにもかかわらず、ミサイル発射を強行したことは断じて容認できない。核実験に引き続き、今回のミサイル発射は明白な国連決議違反で、国際社会と連携をして毅然(きぜん)として対応していく。また、国民の安全と安心を確保することに万全を期していく考えです」と述べた。