「育児休暇」を取る考えを示す一方で不倫問題が指摘された自民党の宮崎謙介衆議院議員が１２日午前、議員辞職を表明した。

　宮崎議員は１１日時点で、周辺に対し、辞職はしない考えを伝えていた。一転して１２日、辞職を表明した背景には、早期に事態を収拾しようとした自民党執行部の意向がある。

　下村総裁特別補佐「ダメージはありますよね。ただ、これは個人的なことですから、自民党の党全体の話ではないというふうに思います」

　宮崎議員に対しては党内から「けじめをつけるべき」との声が強まり、政府高官の１人は「谷垣幹事長と二階総務会長にきちんとやってもらう」と話していた。

　１２日朝も所属する二階派の派閥幹部らと対応を協議した結果、議員辞職することになった。

　一方、野党側だが、宮崎議員の辞職は「当然だ」と受け止めている。民主党幹部の１人は「辞職しない方が自民党の支持率が下がっただろう」などと述べた。

　宮崎議員の辞職に伴い、４月には北海道５区に加えて宮崎議員の選挙区である京都３区でも補欠選挙が行われる。