宮崎議員の辞職表明 自民党の狙いは…?
「育児休暇」を取る考えを示す一方、不倫問題が指摘された自民党の宮崎謙介衆議院議員が会見を開き、事実関係を認めた上で議員辞職する考えを表明した。宮崎議員の辞職表明は、唐突な印象も受けたが、一体、何があったのか?国会前から富田徹記者が報告。
自らの進退について12日朝まで迷っていたという宮崎議員だが、派閥幹部からは自民党内の厳しい声も伝えられ、最終的に妻の金子恵美議員と相談し辞職を決めたという。
宮崎議員は12日午後、所属する二階派の幹部らと会談した後、大島衆院議長の公邸を訪れ、議員辞職願を提出した。早期の幕引きを図る自民党執行部の意向を受けてのもので、16日の衆議院本会議で正式に辞職が認められる見通し。
野党側からは「辞職は当然だ」などと厳しい声があがっている。
民主党・岡田代表「どうしてこういう人が衆議院議員でいたのかということは非常に残念ですけれども、こういった候補者を擁立してきた自民党の責任は重いと」
一方、自民党内からは早期の幕引きに「これで尾を引くことはないだろう」と安堵(あんど)の声もあがっている。
宮崎議員の辞職に伴い、今年4月には北海道5区に加えて宮崎議員の選挙区である京都3区でも補欠選挙が行われる。不倫騒動による辞職の後だけに、自民党幹部の一人は「候補者を擁立するのは難しいかもしれない」と話している。