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谷内局長“米側から首相訪露に懸念”

2016年3月3日 21:59
谷内局長“米側から首相訪露に懸念”

 アメリカを訪問していた国家安全保障局の谷内局長が、オバマ政権高官との一連の会談を終え、帰国した。会談でアメリカ側から安倍首相が調整しているロシア訪問に改めて懸念が示されていたことがわかった。

 谷内国家安全保障局長は先月29日から首都ワシントンを訪れ、オバマ政権で国家安全保障を担当するライス大統領補佐官やブリンケン国務副長官らと会談し、3日、帰国した。政府関係者によると一連の会談でアメリカ側から、5月の伊勢志摩サミット前で調整が進められている安倍首相のロシア訪問について、改めて懸念が示されたという。

 懸念は、先月の日米電話首脳会談でもオバマ大統領から伝えられていて、シリアやウクライナ問題でロシアと対立するアメリカが、日本とロシアの接近を強く警戒していることが浮き彫りとなっている。

 アメリカ側の懸念に対し、日本政府高官が「日本と隣の国ロシアの話だ」と話すなど、政府は、あくまで北方領土問題を抱える二国間の外交として、安倍首相のロシア訪問を調整していく方針。