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安倍首相「訴訟合戦が続けばこう着状態に」

2016年3月5日 1:32
安倍首相「訴訟合戦が続けばこう着状態に」

 沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設をめぐって、国と沖縄県で争われている裁判で、辺野古の工事の中止を含む和解が成立した。安倍首相は和解受け入れの理由として「訴訟合戦が続けばこう着状態となる」と語った。

 安倍首相「現状のように、国と沖縄県双方が、延々と訴訟合戦を繰り広げているこの関係が続いていけば、結果として、こう着状態となり、沖縄の現状がこれからも何年も固定化されかねません」

 安倍首相は和解案に基づいて辺野古沖の埋め立て工事を中止した上で、「円満解決に向けて沖縄県との協議を進めていく」と強調した。その一方で、「辺野古への移設が唯一の選択肢との考え方に何ら変わりがない」とも述べている。

 この後、安倍首相は沖縄県の翁長知事と会談した。この中で安倍首相は今後の協議について、「しっかりやりたい」と伝えたという。一方で、協議が決裂すれば再び裁判となるが、翁長知事はその判決には従う考えを示した。

 翁長知事「裁判の結果というものは、これからどういう展開するか分からないが、判決には、その事例の判決には従っていきたい」

 翁長知事は「基地を造らせないという信念を持ってやっていきたい」と話している。今後、政府と沖縄県との協議が行われることになるが、双方に歩み寄る気配は今のところない。