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首相「周到な準備をしなければ」新任務付与

2016年3月29日 21:31
首相「周到な準備をしなければ」新任務付与

 2016年度予算が参議院本会議で成立したことを受け、安倍首相は記者会見を行い、「安心して子どもを産み育てることができる社会をつくるため、力強い矢を放つ予算だ」と強調した。

 安倍首相「アベノミクスのあたたかい風を、全国津々浦々に広げていく。来年度予算は戦後最大のGDP(=国内総生産)600兆円に向けて、強い経済を確かなものとする予算であります。安心して子どもを産み育てることができる社会をつくる。来年度予算は希望出生率1.8という的に向かって、力強い矢を放つ予算であります」

 安倍首相は成立した来年度予算について、「経済対策の実を上げるためには、早期に執行することが必要」として、できる限り前倒しで執行する考えを明らかにした。

 また、来年4月の消費税率10%への引き上げについては、改めて「リーマンショックや大震災のような事態が発生しない限り、予定通り引き上げていく」と強調した。

 さらに、衆議院の解散については「頭の片隅にもない」と否定した。

 また、29日に施行された安保関連法に伴う自衛隊への新たな任務の付与について、「訓練を含め周到な準備をしなければならない」「しばらく時間がかかる」などと述べた。また、夏の参議院選挙への影響を避けるため任務の付与が先送りされているのではとの指摘については、「批判は極めて的外れ、現場を知らない話だ」と否定した。