G7外相 拉致含む人権問題はしっかり対応
来月の伊勢志摩サミットを前に10日から、広島でG7外相会合が始まり、北朝鮮の拉致問題を含む人権問題ではしっかりした対応を取ることで一致した。
岸田外相「本日は充実した議論を行い、良いスタートを切ることができたと感じています」
岸田外相は初日を振り返り、外相間で「白熱した議論になった」と強調した。10日午後の会合では、テロ対策での国際的な連携強化をG7が主導することで一致した。
夜には、世界遺産の厳島神社のある宮島で会合を行い、北朝鮮の拉致問題を含めた人権問題についても議論し、北朝鮮に対し、しっかりした対応を取ることで一致した。
また、南シナ海情勢をめぐっては、中国を念頭に一方的な現状変更への懸念を共有し、国際法に基づく秩序が重要であるとの認識で一致した。
一方、イギリス、フランスなどの外相夫人が原爆死没者慰霊碑に献花をした。11日には、同じように各国外相が献花をする予定。
こうした中、アメリカ・ホワイトハウスでは、今月半ばに先遣隊が広島を訪れる予定で、オバマ大統領の広島訪問の具体的な検討に入っていたが、アメリカ国内でも、ワシントンポスト紙が、「伊勢志摩サミットに合わせてオバマ大統領の広島訪問の可能性が検討され始めた」と報じた。
日本政府は、11日のケリー長官の平和記念公園訪問を成功裏に終え、オバマ大統領の広島訪問につなげたい考え。