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大統領含め皆の広島訪問を望む~米国務長官

2016年4月11日 17:29
大統領含め皆の広島訪問を望む~米国務長官

 広島で行われていたG7外相会合は全ての日程を終え、アメリカの現職閣僚として初めて平和記念公園を訪れたケリー国務長官が11日午後に会見し、アメリカの大統領も含めて皆が広島を訪問することを望んでいると述べた。佐々木恵美記者がリポート。

 ケリー長官らが訪れた平和記念公園の慰霊碑の前には、ケリー長官自らの名前が入った花輪が手向けられている。原爆資料館を訪れたケリー長官が11日午後4時過ぎに会見した。

 ケリー長官「展示を見て胸をかきむしられ感情を揺さぶられた。過去の教訓を未来に生かすことは極めて重要だ」

 さらにケリー長官は「いつの日かアメリカの大統領も含めて皆が広島を訪問することを望んでいる」と述べた。

 ケリー長官はこの日、原爆ドームと原爆資料館を訪れた。その際、ケリー長官は訪問者が感想などを書き込むノートに「世界中の誰もがこの資料館を見てその力を感じるべきだ」と記したという。

 一方で今回の訪問について、一部のアメリカメディアは「アメリカの指導者が長年避けてきた場所を訪問したことは、アメリカが進化をとげたといえる」と伝えた。

 今後の焦点はオバマ大統領自身の広島訪問。ホワイトハウスは先遣隊を派遣するなど具体的な検討に入っている。