首相、米軍に物資の輸送支援を要請する考え
【熊本地震】
首相官邸では17日も、安倍首相や中谷防衛相ら関係閣僚が集まり対応に当たっている。
安倍首相は関係閣僚に対して水や食料、住まいなど被災者の要望に迅速に対応するための新たなチームを政府内に立ち上げるよう指示した。
安倍首相「全省庁一体となった被災者生活支援チームを本日中に立ち上げます。重要なことは現場主義の徹底であります。食料や水の支援も近くの倉庫に届くだけでは役に立たない」
「被災者生活支援チーム」は午後5時に初会合を開き、現地にメンバーを派遣するという。一方、アメリカ軍からの支援の申し出に対して、17日朝は、「ただちに支援が必要な状況ではない」と話していた安倍首相だが、昼前には航空機による物資の輸送支援を要請する考えを示した。具体的な計画の調整ができしだい実施するという。
また安倍首相は、午後には自民党の幹部とも会談した。谷垣幹事長らは被災地の要望を伝えるとともに、復興復旧に関する自治体の負担を軽くする激甚災害の指定など、今後の財政支援についても協議したという。安倍首相はこの後、麻生財務相とも会談する予定。