中国機へのスクランブル 5年連続最多更新
2015年度の航空自衛隊による緊急発進(=スクランブル)の回数は873回だった。中国機に対する発進は5年連続で過去最多を更新した。
防衛省によると、昨年度のスクランブルの回数は873回で、前年度に比べて70回減った。うち、領空侵犯は9月にロシア機とみられる機体が行った1件だった。
国別では中国機への発進が571回と最も多く、5年連続で過去最多を更新した。5月には中国軍の爆撃機が沖縄本島と宮古島の間を通って太平洋まで飛んだ事案も起きていて、防衛省は「中国が遠洋で活動を活発化していることの表れではないか」として警戒している。
一方、昨年度、最も多かったロシア機は大幅に減って288回となったが、防衛省は「活動が完全に縮小したとは考えていない」と説明している