日露首脳会談始まる 北方領土問題に進展は
ロシアを訪問している安倍首相は日本時間の6日夜、プーチン大統領と会談した。
ウクライナの問題をめぐっては、ロシアと激しく対立するアメリカが安倍首相のロシア訪問に何度も懸念を示した。こうした中で、安倍首相が優先したのは「対話」。その目的は何といっても北方領土問題の解決。
会談冒頭では、安倍首相とプーチン大統領は握手を交わしたものの笑顔はみられず、少し緊張感も漂う様子だった。
「ウラジーミル(プーチン大統領)との首脳会談を実現できて大変うれしく思います。昨年9月の首脳会談以来、両国の関係は活性化していると思います」-安倍首相はさらに、「ゆっくりと胸襟を開いて話をしたい」と述べた。一方、プーチン大統領は「政治的な諸問題がある。この諸問題について話し合いたい」と述べた。
会談で安倍首相は、ロシア側にエネルギー開発など複数の経済協力のプランを提示しているものとみられる。安倍首相周辺は、「北方領土問題で決断を下せるのはプーチン大統領だけ」と話している。
会談では、日本が解決に向けた大きなステップと位置づけるプーチン大統領の日本訪問に道筋がつけられるかが焦点。