G7サミット開幕を前に首脳らは伊勢神宮へ
G7サミット=主要7か国首脳会議が三重県志摩市で26日、開幕する。不透明さを増す世界経済への対応が最大のテーマとなる。
議論に先立って各国首脳は26日午前、伊勢神宮訪問に向かっている。G7伊勢志摩サミットは、伊勢神宮で安倍首相が各国首脳を出迎えて開幕する。
最初のテーマは「世界経済」への対応。世界経済を下支えするため安倍首相は、G7がそろって財政出動、つまり景気を上向かせるために政府の支出を増やすことの必要性を訴える考え。しかし、財政規律を重視するドイツやイギリスは財政出動には慎重な姿勢で、G7が一致したインパクトのあるメッセージが出せるかが焦点だ。
26日夕方から夜にかけては「政治・外交」をテーマに議論が行われる。ここで焦点になるのは、中国、ロシア、北朝鮮をめぐる問題。強引な海洋進出を行う中国を念頭に、「海における法の支配」の重要性を確認するほか、ウクライナ情勢、北朝鮮の核・ミサイル問題についても話し合う予定。
このほか、テロ対策については、首脳宣言とは別に「テロ対策行動計画」を取りまとめる予定。