伊勢志摩サミット最終日 午後に議長会見も
G7・主要7か国の首脳が集まり世界経済への対応などについて話し合う伊勢志摩サミットは27日が2日目。初日の26日、G7首脳は世界経済は大きなリスクに直面しているとの認識で一致した。
G7首脳は、世界経済の現状認識では一致したものの焦点となっていた財政出動には温度差が残った。
安倍首相「(リーマンショックは)リスクをしっかり認識をしていかなければ、正しい対応ができなかったということではないかと思います。世界経済は大きなリスクに直面しているとの認識については一致できた」
これに対してイギリスのキャメロン首相は、世界経済を「危機」とまで言うのはいかがなものかと述べたという。安倍首相はこれまで来年4月の消費税率の引き上げについて「リーマンショックのような事態が起きない限り予定通り行う」としてきたが、今回の議論を受けて引き上げ見送りの方向で調整に入るものと見られる。
また、焦点となっていた財政出動について、G7首脳はその重要性では一致したが、具体的に財政出動を実行するかについては温度差があったという。
またG7首脳は、南シナ海などで強引な海洋進出を続ける中国について、名指しする異例の形で懸念を示した。このほか、G7はイスラム国などによるテロ事件がヨーロッパで相次いでいることを受けてテロ対策の行動計画で合意した。
最終日の27日は、気候変動の問題などについて話し合い、午後には安倍首相が議長会見を行う予定。