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安倍首相「世界経済に強い危機感を共有」

2016年5月27日 16:43
安倍首相「世界経済に強い危機感を共有」

 三重県で行われていたG7伊勢志摩サミットが2日間の日程を終え、閉幕した。議長を務めた安倍首相が27日午後2時から会見し、各国首脳と世界経済に対する強い危機感を共有し、G7が責任をもってあらゆる政策を総動員して対応していくことで一致したと強調した。

 安倍首相「世界が直面する課題に協調して取り組む明確な意志をG7の友人たちとともに、ここ伊勢志摩から世界に発信することができた」「ここでもし対応を誤れば、世界経済が通常の景気循環をこえて、危機に陥る大きなリスクに直面している。私たちG7はその認識を共有し、強い危機感を共有しました」「今こそG7がその責任を果たさなければならない。G7で協調して、金融政策、財政政策、構造政策を進め、三本の矢を放っていく」

 安倍首相はその上で「アベノミクスは失敗していないが、世界経済が直面している大きなリスクに対し、あらゆる政策を総動員する必要がある」と述べた。

 その上で、来年4月に予定されている消費税率の10パーセントへの引き上げについては「消費税率引き上げの是非を含めて検討し、夏の参議院選挙の前に明らかにしたい」と述べた。

 また、南シナ海などで強引な海洋進出を続ける中国を念頭に、「紛争解決に平和的手段を追求する」などとした原則に各国首脳も賛同し、共通認識となったと強調した。