桜井俊氏、都知事選への立候補要請を固辞
来月31日に行われる東京都知事選挙をめぐり、自民党内で立候補への期待が強まっていた前総務事務次官の桜井俊氏は29日昼、東京都連の石原伸晃会長と会談し、立候補の要請を固辞した。
会談は午後0時半から都内で行われた。石原氏は桜井氏に対して都知事選挙への出馬を要請したが、桜井氏は「自分には都知事は務まらない。また、家族にも迷惑をかけたくない」などとして要請を断ったという。自民党東京都連はこの後、午後5時から会合を開いて、今後の対応を協議する予定。
これに先だって、自民党の小池百合子元防衛相が記者会見を開き、立候補を表明した。
小池氏「このたびの東京都知事選に関しまして、自民党議員として出馬の決意を固めましたので、お伝えをさせていただきます。崖から飛び降りるつもりで、その覚悟で挑戦をしたいと思っています」
一方で、小池氏は、自民党からの公認や推薦が得られない場合の対応については「これからの流れを見極めていきたい」と述べた。また、小池氏は、新たな都知事の任期が東京オリンピック・パラリンピックの直前に切れることを避けるために、任期を3年半とすることを提案した。
萩生田官房副長官「都連執行部に何ら相談もなく、出馬の意思を表明するということは、やや違和感を感じます。正直びっくりしています」
小池氏の出馬表明に、自民党内からは「スタンドプレーだ」などと批判が出ていて、調整は難航が予想される。