来月３１日に行われる東京都知事選挙をめぐり、自民党内で立候補への期待が強まっていた総務省の桜井前事務次官は２９日昼、東京都連の石原会長と会談し立候補を固辞した。

　石原氏の出馬要請に対して桜井氏は「自分には都知事はつとまらない。また、家族にも迷惑を掛けたくない」などと断ったという。

　一方、出馬に意欲を見せてきた自民党の小池元防衛相が会見を開いて立候補を表明した。

　小池氏「がけから飛び降りるつもりで、その覚悟で挑戦をしたいと思っています」

　小池氏はこの出馬会見について自民党東京都連の了解は得ていないが、候補者が定まらない中であえて先に手をあげることで期待を集める狙いとみられる。

　一方、東京都連は会合を開いて対応を協議したが、小池氏の行動に批判の声が上がった。

　石原氏「正直申しましてどういうことなのかと」

　一方の民進党も都連の会合を開き、都知事選の候補者について協議した。この中では江田代表代行、長島衆院議員、柿沢衆院議員、海江田前衆院議員の名前があがったという。

　松原都連会長は、これ以外にも候補者はいるとして、今後、絞り込みの作業を加速する考えを示した。