参議院選挙から一夜明けた１１日、安倍首相が記者会見を開いた。アベノミクスについて「国民の信任を得た」と自信を見せると共に、新たな経済対策を盛り込んだ補正予算案の編成作業に入る考えを示した。

　安倍首相「アベノミクスを一層加速せよと国民の皆さまから力強い信任をいただいた。内需を下支えすることができる総合的かつ大胆な経済対策を実施したいと考えています」

　補正予算案は９月中旬にも始まる臨時国会でなるべく早く成立をはかる方針。また、来月上旬にも行う予定の閣僚と党役員の人事について安倍首相は「強力な新たな布陣を作っていきたい」と述べた。ただ、政権の要である菅官房長官や谷垣幹事長を続投させるのかについては「今の段階では白紙」と述べるにとどめた。

　内閣改造ではポスト安倍を目指す岸田外相や石破地方創生担当相の処遇も焦点となる。さらに憲法改正については国会の憲法審査会の場で与野党の合意形成をはかっていきたいと述べた。

　安倍首相「憲法審査会の場において、まずは議論が進んでいく。成熟をしていく、深まっていく、収れんしていくことが期待されると思います」

　しかし、具体的にどの部分をどう改正するのか各党で意見は分かれており、調整は難航が予想される。