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日中外相会談 “中国公船侵入”で直接抗議

2016年8月25日 2:23
日中外相会談 “中国公船侵入”で直接抗議

 岸田外相は、今月上旬から尖閣諸島周辺で中国公船の領海侵入が相次いで以降、初めて、中国の外相と会談し、直接抗議した。

 会談で岸田外相は、「一方的な行動を続けることは認められない」などと抗議し、中国の王毅外相は、「不測の事態回避が重要」「意思疎通を積み重ね、日中関係を改善していきたい」などと応じた。

 また岸田外相は、来月、中国主催のG20首脳会議で日中首脳会談を実現するには、東シナ海問題の改善が前提となる考えを伝えた。

 岸田外相「今後とも我が国としては、対話のドアはオープンとの立場から、中国側と意思疎通を保ちつつ、中国側の行動を注視していきたいと思う」

 会談の出席者の一人は、「会談は厳しい雰囲気だったが、お互い意見をぶつけることにも意味がある」としている。

 また岸田外相は、韓国の尹炳世外相とも会談した。慰安婦問題の解決に向け、日本政府が、韓国の財団への10億円の拠出を閣議決定したと伝え、尹外相は謝意を示した。

 これに合わせ外務省は、元慰安婦への支援として、生存者に1000万円程度、死亡者には200万円程度支出すると発表した。