離島防衛がテーマ 陸自が富士総合火力演習
陸上自衛隊による国内最大の実弾射撃演習、「富士総合火力演習」が28日、静岡県の東富士演習場で行われた。中国の強引な海洋進出が続いていることなどを背景に、5年連続で「離島防衛」がテーマとなっている。
演習には約2400人の隊員と、戦車を含む車両約780両、航空機約20機が参加し、稲田防衛相も就任後、初めて視察に訪れた。
敵に奪われた離島に見立てた演習場では、ヘリコプターから隊員や車両が降ろされ、素早く展開していく様子や、ヘリや戦車による砲撃で離島を奪還する作戦の様子が公開された。
今月上旬、沖縄・尖閣諸島周辺で中国公船の領海侵入が相次いだことなどもあり、今年の演習も強引な海洋進出を続ける中国を強く意識したものとなった。