日・ASEAN首脳会議終わる
ラオスを訪問中の安倍首相は日本時間7日午後、ASEAN(=東南アジア諸国連合)の首脳らとの会議に出席した。中国の海洋進出をめぐる問題についてどのような議論が交わされたのか。ラオス・ビエンチャンから富田徹記者が伝える。
会議は日本時間午後4時前に終わったが、まだ詳細は入っていない。安倍首相は中国の海洋進出に対する強い危機感を訴えたものとみられる。
会議では安倍首相から、南シナ海における中国の主権を否定した仲裁裁判所の判決の重要性を訴えるとともに、各国が海上警備に関わる人員を増強するための新たな支援についても説明したものとみられる。また安倍首相は東南アジア各地でテロが相次いでいることを受けて、ASEAN各国のテロ対策への支援も強化する方針で支援の具体策についても説明したものとみられる。
会議に先立ってASEAN首脳だけで行われた会議では、議長声明でも南シナ海問題をめぐる厳しい表現を避ける方針で一致したとみられ、中国への配慮がにじむ形となっている。安倍首相としては、各国と危機感を共有することで中国に対する共闘を呼びかけたい考え。
また日本時間7日夕方には、日本政府が元慰安婦を支援する財団に10億円を拠出してから初めてとなる日韓の首脳会談も予定されている。