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衆院予算委 憲法改正巡り論戦 首相を追及

2016年9月30日 19:03
衆院予算委 憲法改正巡り論戦 首相を追及

 臨時国会で初めての本格論戦は、激しいやりとりとなった。衆議院予算委員会で民進党の細野代表代行は、自民党の憲法改正草案を巡り安倍首相の認識をただした。

 細野代表代行は、自民党が改正草案から基本的人権を「侵すことのできない永久の権利」と規定した憲法97条をなぜ削除したのか追及したが、安倍首相は答弁を避けた。

 民進党・細野代表代行「逃げないでくださいよ。少なくとも主要な条文について答弁できないようであれば、憲法改正をやろうなんて資格はないですよ。」

 安倍首相「『逃げないでください』とおっしゃったんだけども、そこはこちらが申し上げたいことであります。私は行政府の長(首相)として立っている立場で、逐条的な解説をする立場にはないということは再々申し上げている通り」

 こうした安倍首相の姿勢に対して細野氏は、「憲法の議論を本気でやる気があるのか」と批判した。

 また30日の論戦では、稲田防衛相が声を詰まらせる場面があった。

 稲田防衛相は今年の8月15日、急きょ、自衛隊視察のためジブチにいた。恒例の靖国神社参拝を避ける目的もあったものとみられる。民進党の辻元議員は、そのため稲田防衛相が政府の全国戦没者追悼式を欠席したことを追及した。

 民進党・辻元議員「(1982年に)閣議決定されてから(防衛相で)欠席したのはあなただけなんですよ、今まで。言行不一致じゃないですか」

 稲田防衛相「その(戦没者に感謝と敬意を表さなければとの)気持ちは今も変わりません。今回、本当に残念なことに出席できなかったということですが、ご指摘はご指摘として受け止めたいと思います」

 この稲田防衛相の答弁に対して、ある民進党幹部は「閣僚としての基本的資質に欠けている」として追及を強める考え。