国会議員が他の議員の政治資金パーティーで参加費を支払った際、白紙領収書を受け取り、金額などを書き込んでいた問題で、高市総務相は７日、各党で改善策を検討してほしいと述べた。

　この問題をめぐっては、６日、参議院予算委員会で菅官房長官と稲田防衛相が白紙の領収書に自らが支払った金額を書き込んでいたことを認めた上で、両氏とも「問題ない」との認識を示していた。また、高市総務相も「領収書の発行側の作成方法についての規定はなく、法律上問題ない」などと答弁した。

　しかし、７日朝の会見で、高市総務相は次のように述べた。

　高市総務相「あくまでも私の希望ですが、各政党において、それぞれの党内で、統一してどういう風に改善をしていくかという方法を考えていただけると大変ありがたいなと思っております」

　高市総務相は一方で、政治資金規正法の改正などは「時間がかかる」として否定的な考えを示している。

　また、総務省が作っている「収支報告の手引き」が、宛名のない領収書に宛名を書き込むことを「適当でない」としていることについて、「なかなか難しいかなと正直、思う」と述べ、実情とは合わない、との考えを示した。