参議院予算委で稲田防衛相に質問が集中
11日の参議院予算委員会は稲田防衛相に質問が集中している。民進党の大野元裕議員は、南スーダンでPKO(=国連平和維持活動)を行っている自衛隊に駆けつけ警護などの新たな任務を与える場合、救命救急を行う人員を増員するのかただした。
稲田防衛相は、「自衛官の安全をしっかり確保する」とした上で救命救急要員の増員は「検討する」と述べた。
大野議員「(駆けつけ警護などの)新たな任務が付与される場合、実施要領に、第一線救命救急任務は明記されるのか。第一線救命救急を行う人員の増員はなされるのでしょうか」
稲田防衛相「(自衛隊員に)新たなリスクが高まるということではなく、しっかりと安全確保をした上で、派遣をすることになるというふうに思います。仮にそういった新たな任務を加えるとすれば、しっかりとそういった点に何をするかも、検討してまいります」
これに対して大野議員は「8月から派遣準備の訓練は開始されているが第一線の救命救急についてはこれまでと一緒だ」として対応を強化するよう求めた。
稲田防衛相は「仮に駆けつけ警護の任務を負わせる場合、救急救命士の資格を持つ衛生要員が救急車に常駐し応急処置を行う」と応えた。第二次補正予算案は午後、委員会で可決された後、夕方、参議院本会議で採決され可決成立する見通し。